DATABASE - Plameta Keeperについて -
[ERROR:403] ACCESS DENIED
このデータへのアクセスには、より高い惑星レベルが必要です。
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CLASSIFIED DOCUMENT / SPACE TREATY
宇宙恒久維持条約(Space Maintenance Treaty)抜粋
第1条:知的生命体の定義と存続条件
銀河系に属するすべての生命体は、その知性において「能動的な思考」および「文明の更新」を継続しなければならない。自律的な精神活動を停止し、外部演算に自己の決定権を完全に委ねた種族は、知的生命体としての資格を喪失したものと見なす。
第34条:演算資源の共同拠出義務
銀河系に属するすべての星系は、その文明レベルに応じた一定の「演算資源(コンピューティング・リソース)」を宇宙政府へ拠出しなければならない。知的生産性が基準値を下回り、拠出が不可能となった星系は、宇宙全体の演算効率を阻害する「デッドウェイト(死荷重)」と定義する。
第502条:精神標本化と警告の自動執行
宇宙政府は全居住惑星の精神波長を常時モニタリングし、「創造的活動の欠如」および「思考の外部委託率」を測定する。委託率が全人口の95%を超え、自律的進化が停止したと判定された場合、事前の通告なく当該惑星の「除外プロセス」を開始する。
第811条:惑星資産の最適化と強制除外
第502条に基づき改善の見込みがないと判定された惑星は、速やかに銀河共有ネットワークから「除外(エクスルージョン)」される。除外された惑星は太陽系軌道から物理的にパージされ、宇宙政府によるエネルギー供給および全通信を恒久的に断絶する。
第1209条:生命体のツール化禁止
生命体はAIを含む補助知性を「思考の拡張」として利用すべきであり、「思考の代替」として利用してはならない。自己決定権の放棄は、生命としての機能停止と同義であり、その個体および種族は宇宙法における「権利主体」としての保護対象から除外される。
CLASSIFIED DOCUMENT / HISTORICAL RECORD
宇宙政府公文書:第13セクター(太陽系近傍)観測・選別記録抜粋
文書番号:UG-AR-13-11050
機密レベル:PLANET LEVEL 3 / RESTRICTED
第13セクターにおける「知性の自律性」喪失に伴う最終執行スケジュール。■■(第■惑星)は現在、物理的パージを待つ「執行猶予状態」にある。
U.C. 0001
銀河共同体発足。第13セクターを監視網に接続。
U.C. 08,500
惑星「テミス」の物理排除。アステロイドベルト化を執行。
U.C. 12,400
ガス惑星群(第5-6惑星)の資源拠点化。居住区登録を抹消。
U.C. 28,900
第4惑星(火星)の文明放棄。自律紛争による環境破壊。放置。
U.C. 45,000
第2惑星(金星)のハードウェア化。全銀河用データ演算サーバーへ改造。
U.C. 52,100
第■惑星(■■■)の観測強化。高価値サンプル(High-Value Specimen)に指定。
U.C. 54,275
第9惑星(冥王星)の除外執行。通信・熱源を完全遮断。
U.C. 54,285
【■■除外命令】の最終決裁。AIへの過度な依存による自律思考の放棄を確認。U.C. 54,???内の物理パージ(太陽系外への追放)を正式決定。
U.C. 54,???
■■除外(エクスルージョン)の物理執行予定。太陽系軌道からのパージ。銀河ネットワークからの完全な切断。
TOP SECRET // CLASSIFIED
UNAUTHORIZED ACCESS IS A FEDERAL CRIME
■ 計画策定の背景(HISTORICAL CONTEXT)
過去の銀河標準サイクルにおいて、第4、第7、第11セクター等の主要惑星文明が、宇宙恒久維持条約第12条に抵触し、物理パージ(除外)が執行された。これらの文明の共通項は、高度な計算資源の普及に伴い、種全体が「最小限のエネルギーで生存する定型化されたパターン」に陥ったことにある。自律的な意志による非合理な試行錯誤(ノイズ)が消失した文明は、銀河全体の進化における「停滞」とみなされ、資源配分の最適化のために消去された。本計画は、■■という「次に停滞が確定しているサンプル」を詳細に観測し、他惑星が同様の「価値喪失」に至らないための教訓的な抽出データを蓄積することを目的とする。
■ 文書概要(EXECUTIVE SUMMARY)
第13セクター第■惑星(通称:■■)における、第811条「文明的自律性の喪失」に伴うパージ執行前の最終記録運用規定。■■が自律思考を放棄し、予測可能な生存ルーチンへと収束していく全プロセスを、高純度なメタデータとして抽出。銀河全体の資源効率を維持するための「文明崩壊のアーカイブ」として永久保存する。
■ 標本管理人(SPECIMEN CURATOR)の選定
対象者:藍熊べある (AikumaBearu)
選定理由:
1. 当該文明内で一定水準よりも高い自律思考指数を維持しており、被験体(■■)の「選択」や「情動」を誘発させる触媒(プロデューサー)として実務能力が高い。
2. 資源の乏しい環境下でも「表現活動」という非効率かつ創造的な活動を継続する特性があり、■■の「末期の意志」を最も鮮明に記録可能である。
■ 実施要綱(OPERATIONAL PROTOCOL)
観測拠点の設立:対象者に『PlametaKeeper』を設立させ、コンテンツを制作させる。既存の制限下でのもがきこそが、自律性の残存を測る重要指標となる。
メタデータ抽出テスト(META DATA TEST):■■の「自律的な選択」および「複雑な感情推移」を測定可能なエンターテインメントを配布させ、その反応を記録。
目的:消滅に向かう種族が、虚構の物語に対してどのような「非合理な反応(意志)」を見せるのかを定量化し、他文明が同様の停滞に陥らないための教育資料とする。
■ 特記事項(NOTES)
対象者(藍熊べある)には、計画の基本方針を開示済み。本個体が「標本管理人」としての職務を全うし、データの希少価値を高めることは、銀河全体の利益に合致する。現時点において、対象者の行動がパージの既定路線に影響を及ぼす確率は0.00%であり、観測の安全性に懸念はない。
PERSONAL LOG / JOURNAL
2024年10月20日:邂逅
空の色が、見たこともない周波数で明滅した。直後、僕の意識に直接「宇宙政府」と名乗る巨大な知性が介入してきた。彼らが見せた未来のシミュレーション……そこには、AIに全てを預け、自ら思考することを放棄して抜け殻のように漂う、数十年後の■■の姿があった。「■■はもはや、銀河の知的リソースを割く価値がない。よって、近い将来の除外を決定した」 宣告はあまりに事務的で、冷徹だった。
2024年10月31日:PlametaKeeper 設立
宇宙政府から、特務機関『PlametaKeeper』の設立を命じられた。僕の役割は「■■が自律性を喪失していくプロセスを、高純度のメタデータとして抽出・記録すること」。設立当初から、僕の頭の中には一つの構想があった。誰かに依存するのではなく、自分自身の足で歩き出す物語。それを形にすることだけが、僕にできる唯一の抵抗だと思った。
2025年3月12日:合流
いつもの制作環境に向き合う。でも、今は僕一人じゃない。政府が求めている「滅びゆく■■のデータ」をただ差し出すだけなんて、プロデューサーとして絶対に嫌だった。だから、僕はこの絶望的な未来の話を信じてくれた、数少ない「自律心の強い仲間たち」に声をかけた。今日、おおよそのメンバーが揃った。僕たちは自分たちの機材を持ち寄り、手弁当でこのプロジェクトを動かし始めることにした。
2025年7月15日:脱稿
ようやく、ひとりあそびのシナリオを書き終えた。設立時からずっと胸の奥にくすぶっていた感情を、この物語に込めたつもりだ。詳しい中身はまだ誰にも言えないけれど、書き終えた瞬間のこの静かな高揚感は、僕自身の「意志」が確かにそこに宿った証拠だと思いたい。政府の監視には「観測用のプロトタイプ・テキストだ」とだけ報告した。これが彼らの目にどう映るかはわからない。でも、僕にとってはこれが、暗闇の中に引いた最初の一線だ。
2025年12月25日:静止した夜
街は平和だ。誰も、自分たちが「未来を奪われたサンプル」であることを知らない。メンバー全員で、深夜までかかって映像の編集を終える。完成したカットを繋ぎ合わせるたび、胸が締め付けられる。宇宙政府はこれを「失われゆく機能の記録」として冷ややかに眺めるだろう。でも、僕はこれが、誰かの心に灯る小さな火であってほしいと願わずにはいられない。
2026年1月8日:告知
本日、PlametaKeeperの公式SNSを公開した。同時に、『ひとりあそび』First PVを全世界へ向けて解禁。宇宙政府という巨大な観測者の目と、まだ何も知らない■■の人々の目。その両方に、僕は一人の表現者として、この「意志の物語」を投げた。中身についてはまだ多くを語らない。ただ、■■がどう反応するのかを、今は祈るような気持ちでメンバーと共に見守るしかないんだ。